言語学習が上達しない理由とゴルフ、そして起業の関係

コーチング
我が家には4人の娘がいるのは何度もお伝えしてきた通り、LAに戻ってきてから何が嬉しいかというとやはり子どもたちと一緒にいることができること。
そして、日増しに上達する彼らの英語力には目を見張るものがある。もちろん、現地の学校に行っているし、こちらに来たのは本当に小さい時(末娘に関してはアメリカ生まれ)なので当然といえば当然なのだが、やはり両親が日本人なのに子供がバイリンガルに育つというのはなんとも感慨深いものだ。最近では子どもたちに自分の英語を訂正される頻度も増えてきた、なんだか嬉しいような悲しいような(笑)

で、子供が英語と日本語を同時に学んでいくのを観察していて、ごく単純なことに気づいた。それはなぜ彼らの言語力が上達するのか、である。
理由はもちろんたくさんあって、言葉の洪水に触れていること、そして毎日利用していることというのは当然なのだが。子供と大人の学習過程で大きく異ることがひとつ。それは、周りの人が訂正してくれるかどうかだ。

例えば我が家の子供たちが英語につられて少しおかしな日本語を話すということがよくある。例えば「お母さんが言ったのはねぇ。。。 だよ」みたいに文法が逆になっていたり、「あれどういう意味?」みたいに指示代名詞を間違ってつかう(Thatの影響を受けすぎ)など。
その都度やはり親が訂正するのだけれども、相手が大人だとなかなかこういうわけにはいかない。発音についてなどはその最たるものである。一応10歳から英語を勉強しているのでもう30年近く勉強しており、多くの場合周りの日本人より英語力が上なので、もちろんクライアントも含め、間違った発音や用法、あるいは相手の趣旨をよく理解できていない、あるいはうまく返事になっていない場合など多々目撃する。が、さすがに都度それを修正するというわけにはいかず、仕事の打ち合わせで業務に支障がでるような場合以外はあまり口出しはしないようにしている。あまりやってしまうと人間関係がおかしくなってしまいかねないし(苦笑)もちろん、これは私の英語に対しても同じで、ネイティブや、私よりも上手な方はやはり私が時々おかしな英語を話しているのをじつは苦い思いで観察しているのかも知れない。

しかし、これは逆にいうと、子供のように常に周囲の人間のアドバイスを聞き入れる姿勢をもっていれば、その都度訂正してもらえるということの裏返しにすぎない。これは実はゴルフや起業でも同じことである。自分の調子が良くて自信満々の時は周りに相談をしようとも思わず、逆に周囲から相談されるくらいだが、いざ自分の苦境を話したり、悩みを話すと周りの人間がいろいろアドバイスをしてくれる。時には耳に痛い言葉も聞かなければならない。しかし難しいのは、ゴルフでも起業でもそうだがプロ(コーチやカウンセラー、コンサルタントなど)に相談する場合は別として周りの人にただ意見を求めるのだと、すべて聞き入れればいいというわけではないところである。場合によると、自信喪失につながる。うまく飛んでたドライバーまで飛ばなくなるのである(笑)

とりとめのないエントリーだが、なんとなくコーチングの重要性と、それに向き合う自身の姿勢の重要性について感じたので書いてみました。今の日本社会に必要なこともたくさんあるのだろう、それが今回の参議院選でうまく掘り起こされることを願う。

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。