聴いた、見た、会った 意力ブログが今年注目するソーシャル人物12人 Dragon’s Twelve

ふと気づいたら、年明けにアップした新年エントリーはこの意力(いちから)ブログの700本目のエントリーでした。
そして、それに気づく前に自身に誓ったことは「原点回帰」。僕にとっての原点回帰とは何か、それは「書くこと」である。人生で調子が悪かったり、しないといけないことから逃げがちになっている時に気づくことは、「あ、ブログしばらく書いてないや」(笑)
そんな時はまず、炭酸飲料水(コーラとかペリエ)を飲みます。そして、良い本を読むか、良い人に会います。でも一番利くのは、ブログファンからの「立入さん、最近ブログ書いてませんね~ いつも楽しみにして舞ます」の一言。 これは涙が出るほど有難い。一気にやる気湧きます。
今冬はこれまでの人生の中でも最大級のイベントが目白押しで忙殺され、一番書きたいブログでさえ後回しになってしまってました。でも思えばもう700本のエントリーを書き続けたわけで、本を三冊も出すことができ、一つの区切りを迎えているように思います。

年末、久しぶりに大阪の母の家で、家族や親戚、旧友たちと過ごしてみて感じるもう一つの原点回帰は「幼少期の思い出」。それは、例えばシングルマザーで育ててくれた母との貧しかったけれど楽しい思い出や、生野区という特殊な環境下で過ごした学生時代、大学受験や恋愛での挫折と世界への思い。これらも、結局は感謝につながる。そう、人生、前向きに進むには常に感謝の心が必要だと思います。

【今年】
本拠地ロサンゼルスにいるよりも、もしかしたら日本にいた時間のほうが長かったかも知れない2011年を振り返ると、東京での多くの出会いがあったことを思い出します。もちろんこれらは現在進行形で、今年もお世話になる方がたでしょう。

ということで唐突ですが、
私が2011年に「直接お会いした方に限定して」、今年のソーシャルメディア界隈を賑わすであろう注目人物を2012年にちなんで、12人ご紹介したいと思います。(順不同、これはランキングではありません)いずれも、グローバルな視点や活動で周囲に影響を及ぼしているインフルエンサーの方々で、彼らを追いかけている限り世界の動きからそう大きく外れることもないでしょう。

また世代が若いのも特徴で、今年以降(年代の定義にもよりますが)1000万人いる団塊ジュニア世代へのパワーシフトが進み、若手がより活躍しやすい場が生まれてくると信じます。
名前の横に、主に活動が期待されるフィールドも併記します。

1.津田 大介さん(ツイッター)@tsuda
昨年立ち上げたメルマガは大人気で、購読者数も激増中。「いつ寝てるんだ?」と思えるくらいのソーシャルメディア露出は、独自の政策メディア立ち上げへの本気度を感じさせます。Ust番組で、今もっともコンスタントに数字が取れる人物で、今年も日本のソーシャルメディア界の中核を担うでしょう。私も彼の活動を世界に広めるのをお手伝いしたいと思っています。(意力ブログでも取材予定!)
メルマガ:津田大介の「メディアの現場」

2.勝間 和代さん(フェイスブック)@kazuyo_k
知名度では圧倒的な経済評論家意の勝間さんが赤裸々に充実のプライベートをフェイスブック上で語っているのを見て、生き方の点で影響を受ける人は多いはず。勝間塾にChaboというビジネス的な活動だけでなく、バイクや船舶、ゴルフにゲーム、歌にダンスと活動の幅がものすごく広いのは圧巻。Authentic という言葉がぴったりの自己表現を続ける勝間さんの今年の活動に注目。
フェイスブックページ
勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
勝間和代オフィシャルサイト
Chabo! 本で、もっと、世界にいいこと。

3. 関 治之さん(地理情報システム関連)@hal_sk
地味だが、着実に自身がやりたいこと、やるべきことを推進するというスタンスが伺える関さん。技術者としてだけでなく、人柄も魅力的です。東日本大震災の時にはUshahidiベースのSinsai.infoを立ち上げて、大貢献。爽やかな語り口が業界では人気でファンも多いとか。大学時代に地理を学んで、GISの授業などを取っていた地理マニアの私は、個人的にもとっても注目しています。
Georepublic 公式サイト
Sinsai.info

4.佐藤 慧さん(フォトジャーナリスト、報道)@KeiSatoJapan
スタジオアフターモード所属のフォトジャーナリストである佐藤さん。コンゴやザンビアを取材する若き青年の姿に、日本の若者の未来像を照らし合わせることは大きな救いとなりました。自身が母親を亡くした体験談や、アフターモードの他の仲間と一書に震災体験談を著した「ファインダー越しの3.11」は感動的な作品です。物腰は柔らかだが、意志は強く、またアーティストとしての顔をもつ、世界基準を目指す若者にとってのロールモデルになるような人物で、若手一押しです。
佐藤慧ブログ
スタジオアフターモード公式サイト
ファインダー越しの3.11(原書房)

5.イケダハヤトさん(ソーシャルグッド、ツイッター)IHayato
ソーシャルメディアのコンサルタントとしての力量もさることながら、ひたすら若手やソーシャルグッドに携わる方々を応援する視点には強い共感を覚えます。特定の支持層があり、ソーシャルグッド界隈でのツイートの影響力は津田さんにもひけを取らないかも。
ソーシャルウェブが拓く未来(ブログ)

6.市川 裕康さん(ソーシャルグッド、海外視点)@SocialCompany
グローバル、ソーシャル、起業をテーマに海外事情を追いかけるソーシャルメディア・コンサルタントの市川さんは、他のインフルエンサーとは一線を画す個性の持ち主で、癒し系(!?)ということもあり、独自のファン層をお持ちです。留学経験もあり、恐らく今日本在住の人物で海外のソーシャル事情に最も精通している人の一人でしょう。
現代ビジネス ソーシャライズ!
ネットスクエアード
ソシアレ(メルマガ)

7.江口 晋太朗さん(ソーシャルメディアジャーナリスト、ブログ)@eshintaro
元自衛官という異色な肩書きをもつ江口さんの視点は多様で、グローバル基準。軽いフットワークで、どんどんネットワークを広げていく江口さんの執筆活動から得られるものは大きいですね。リアルソーシャル(オフラインでも社交的であること)な人物の動向は今年のカギだと思います。停滞したドメドメ感満載の日本の風潮にも言いたいことがかなりある様子ですから、今年は熱いコメントも飛び出すかも知れません(笑)
現代ビジネス ソーシャライズ!

8.柿沢 未途さん(政治)@310kakizawa

ツイッター議員が多いと知られるみんなの党の柿沢さんの眼光は鋭く、構造改革にかける意気込みには揺るぎないものを感じました。禅寺での修行なんかについても、ぜひともお伺いしてみたいです。
みんなの党公式サイト

9.ジョン・キムさん(トーク)@kimkeio
メディア露出もどんどん増えているジョン・キム先生の魅力はその甘いマスクとされがちだが、実は注目すべきは日本人顔負けのトーク力と国際的な視野に基づく分析力。韓日英のトリリンガルでもあり、日本の国際化にはどうしても必要な人物であると感じました。キム先生のような方にこそダボス会議のYGLに任命されて欲しいですね。意力ブログも応援します!
ジョンキムの視点(ブログ)

10. 遠藤 愉さん(ブログ)@hortense667
言わずと知れた「秋葉系のグールー」遠藤さん。スティーブ・ジョブズやキンドルファイア、テレビの未来などについて語ったブログには100%同意できることが多い。ハードウェアにも詳しく、グローバルな視点でいわゆる「囲い込み」プラットフォーム論争を分析できる日本に数少ない逸材です。まだまだ実力や経験で先輩には及ばない我々団塊ジュニアは、遠藤さんみたいな方に後押ししてもらう必要があると思いますね。リアルであってもとっても個性的で、お茶目なところがステキです。
遠藤諭の東京カレー日記(ブログ)
アスキー総研所長コラム

11. 小倉 淳さん
元日テレのプレゼンターで今はフリーのアナウンサー。江戸川大学のメディア関連の学部で教授も務められています。我々の世代にはウルトラクイズでの活躍が記憶に鮮やかなところですが、この小倉さんがソーシャルメディアに傾倒されていることはあまり知られていません。日本発のコンテンツで世界を目指すメディアハブとなることを標榜してつくられたJPLIVE.TVは、その品質と視点で今年のソーシャル番組の台風の目的な存在となるでしょう。私が個人的に注目しているのは、初回に中田宏元横浜市長をゲストに招いて放送された「今夜も築地テラスで」です。
小倉淳Official Website
JPLIVE.TV

12. 上念 司さん
上念 司さん(執筆、講演、経済界)@smith796000
勝間さんのパートナー、経済政策に関する過激な物言いには賛否両論別れるものの、確実にその影響力は各界に浸透しているのが東京にいるとよく分かります。新年会でもお会いしましたが、注目すべきは現在執筆中の財務省の歴史をまとめた本のよう。本人曰く、それを読むと実は上念さんは財務省に熱いエールを送っているのがよく分かるとか。私は経済の専門家ではないので、理解できない話も多いのですがいつも熱っぽく語られる様に酔いしれます。上念さんに限ったことじゃないですが、皆さん、リアルで「オフレコ」で会ったほうが100倍面白いですね。
上念司著作リンク@アマゾン

(番外)
東浩紀さん(グーグル+、執筆)@hazuma
ゼロアカ世代の思想的リーダーとしての中核人物で、熱狂的なファンも多い東浩紀さんは去年も思想地図βや一般思想2.0などの出版で大活躍されました。今最もお会いしたい人物の一人ではありますが、残念ながら昨年はお会いできなかったので、番外とさせて頂きました。特に一般思想2.0は私が現在執筆中の幾つかの本のテーマとして学ぶことが多く、参考にさせて頂いています。ソーシャルではツイッターやGoogle+での発言に注目しています。津田さんとの絡みも楽しいものがあります。

鈴木光司さん
日本一のホラー小説「リング」の原作者である鈴木先生との出会いも、とんでもなく貴重なものでした。残念ながらソーシャルではあまりアクティブではないので、次点とさせて頂きましたが現在新しい小説を執筆途中からメルマガで公開されるという画期的なことをされています。しかもその内容は「リング」と「らせん」の間に起こった出来事で、クラウドコンピューティングが関係してくるとか。ファン必見!
「貞子」作家 鈴木光司の”現在(いま)を生きよう”

渡辺 成明@watanabena
知る人ぞ知る、意力ブログのインターン。ソーシャルメディア界でも、ブロガーのインターンをしている人物はそうそういない、ということで私の講演イベントや打ち合わせには積極的に参加してくれている。果たして「就活しない」戦略は効を奏するのか!?

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。