Kindleがいよいよ日本上陸か?

アマゾンのトップサイトに表示された宣伝

強行軍でアメリカに帰ってすぐに戻ってくるからだろうか、最近は風邪をひいて帰ってくることが多い。
しかも、その後咳込んで、声が枯れて一ヶ月近くも治らないなど、どう考えても治癒力が下がってきているのだが、やはり年か?(笑)

さて、いよいよ日本にもキンドルがやってくるようだ。
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先日楽天が買収したKoboをベースにしたオリジナルの電子ブックリーダーを市場に投入するというニュースが流れているだけに、日本ではこの二者の直接対決が見ものである。都心にはワンルームマンションに住んでいる方が非常に多く、本を買う際にスペースが問題になることが多いのは東京に住むようになってからよく分かった。また通勤時にもストレスなく何冊もの本を読むことができる。電子ブックには電子ブックなりの良さがあるのだ。

また、楽天とアマゾンがリーダーを投入する際にはそれがショッピング端末になるという点を見逃すことができない。本の売上ではアマゾンのほうが断然多いが、日本のEコマース市場で日本人が好きな「痒いところに手が届く」サービスを提供しているのは楽天である。一人暮らしの若者に3Gを無料で提供してあげることで囲い込むことができれば、楽天市場への流入が加速されるに違いない。

一方アマゾンの強みはやはりアマゾンDTPである。筆者はアメリカのアマゾンですでに100以上のタイトルを出版してきているので、その利便性はよく知っているつもりだ。日本でも同じようにコンテンツを追加することができるのであれば、喜んでオリジナルのタイトルを出版したいと考えている。楽天側では、そのようなサービスが提供されるのだろうか。

この夏は両者にとって熱い戦いになりそうである。

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。