性的人身売買問題啓蒙のための基金が、ソーシャルメディアキャンペーン 「本当の男は少女を買わない」

Tech CrunchのAlexiaの記事
Twitter創業者ジャック・ドーシーは本当の男。正当な理由がある。

性的人身売買、いわゆるHuman Traffickingは国際的な大問題。子供の人権を守る上でも、こういう啓蒙キャンペーンがソーシャルメディアを通じて広がることには大賛成である。著名なハリウッド俳優が参加して人権問題に関する活動をおこなう、アメリカのこういうところは、かなりかっこいいと思う。

DNA、デミ・ムーアそしてアシュトン・カッチャーによる、性的人身売買問題啓蒙のための基金が、ソーシャルメディアキャンペーン「本当の男は少女を買わない」を今週スタートした。彼らの広告の不条理(さまざまなレベルでの不条理)を乗り越え、DNAのFacebookページに行った人は、売春産業に関するショッキングなデータを見ることになる。例えば、現在世界中で1200万人以上の人々が性的奴隷であり、そこに致る平均年齢は13歳である。

ムーアとカッチャーの解決案は? 人々の意識を喚起し、行動を起こすこと。例えば、CraiglistやBackpageにある疑わしい広告を報告することだ。

このことを広く伝えるべく、女優と男優兼エンジェル投資家の二人は、ハリウッドとの繋がりを利用して、ジャスティン・ティンバーレーク、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ジェイミー・フォックス、さらには「オールドスパイスガイ」イザイア・ムスタファまで巻き込んで、一連の実にバカバカしいビデオを製作した。メディアのサイクロン、Arianna Huffingtonら著名人も顔を並べた(彼女はカッチャーのビデオの最後に登場する)。

Jack Dorseyの役割は、DNAがTwitter、Facebook、Microsoftらテクノロジー企業とパートナーを組み、ネット上で行われている性的取引の76%を削除することだ。例えばMicrosoftは、「Photo DNA」と呼ばれるものを開発中で、これはポルノ画像を識別し、サービスプロバイダーがその全コピーを同時に削除できるようにする。

このプロジェクトの一環としてFacebookは、ユーザーが自分の写真を撮って「本物の男」や「本物の男を好む女」のギャラリーに追加し、さらにはビデオにも出演するというキャンペーンを行っている。できることなら私は、エヴァ・ロンゴリアに名前を呼んでほしい。Dorseyにそうしたように。彼女が私の名前「Tsotsis」を発音するところを是非聞いてみたい。

カッチャーは、Flipboard、Blekko、Path、Zaarlyらの出資者でもある。

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。