D19 東野圭吾の驚異的な人気を裏付ける紀伊国屋パブラインデータ (文化通信bBB 東京国際ブックフェア2011特別版より)

週末にブックフェアにEBook2.0フォーラムの鎌田氏と一緒に訪れてみた件は別のエントリーでアップするとして、会場で配られていた表記の新聞で公表されていた著者別/レーベル別ランキング を見ると東野圭吾の人気がいかに絶大なものかが分かるので、ここで紹介したいと思う。

これは紀伊国屋書店のPubLineというデータベースから抽出されたもの。PubLineは(大手二大取次のPOSデータと並び)どこの出版社もチェックしている重要な販売データで、これに特定の指数をかければ日本全体での販売部数が占えるとまで言われている。データは、紀伊国屋書店全店の2011年1~4月までのコミック文庫を含まない文庫分野の売り上げに基づくものである。(単位は部数)

上位10名はこうなっている。( )内は前年順位

1 (1) 東野圭吾 113,796
2 (3) 佐伯泰英 64,712
3 (57) 有川 浩 39,502
4 (232) 角田光代 36,283
5 (2) 司馬遼太郎 34,646
6 (10) 山崎豊子 24,916
7 (4) 海堂 尊 23,123
8(8) 伊坂幸太郎 22,771
9 (56) 桜庭一樹 22,550
10 (14) 村上春樹 21,140

ちなみに、上位10位から漏れた有名作家の中に浅田次郎(14)、宮部みゆき(15)、東川篤哉(20)、赤川次郎(32)、藤沢周平(37)などがいる。
当時といえば、おなじみ加賀恭一郎シリーズの最新作「麒麟の翼」が発売された頃で、オリコンチャートでも一位を獲得していた頃だから余計に弾みがついていたと思われる。

いかがだろうか? 我らが生野区が生んだスーパースターの東野圭吾は二年連続一位、しかも二位に倍近い差をつけてのダントツトップである。
私はもちろん、無名の存在で、東野先生とは面識もない訳だが、うちの地元出身の有名人というと芸能人や格闘家などが多い中で、梁石日や東野圭吾といったビッグな作家の大先輩(ジャンルが違うので先輩ではないだろうが)がいるのは何とも誇らしいものだ。(私のようなにわかファンが往年の東野圭吾ファンの皆さんの前で言うのも差し出がましいが)

もうそろそろこの意力ブログにも「東野圭吾」というカテゴリーをつくろうかと考えている今日この頃(笑)

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。