<速報版>
全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:伊藤信一郎、以下、「ANA」)とAirAsia Berhad (本社:マレーシア、クアラルンプール、グループCEO:トニー・フェルナンデス、以下、「エアアジア」)は、成田空港を拠点とするLCC(ローコスト・キャリア)を運営する共同出資会社、エアアジア・ジャパン株式会社を設立することで合意した。
全日空、エアアジアと格安航空の合弁会社設立へ
ニューオータニホテル<鶴の間>で午後4時から開催された記者会見を取材してきた。
会見では普段のANAカラーとは異なりAIR ASIAの赤色一色。
エアアジアのCEO、トニー・フェルナンデス氏がユーモアたっぷりなスピーチで会場を沸かせた。コメントでは「家族」とか「結婚」などというキーワードが何度も登場するなど、両者の結託の決意がよく示されていたと思う。
エアアジアはASEAN地域で最大の路線ネットワークを構築しており、就航開始以来9年間で述べ1.2億人の旅客数を達成しており、ソーシャルメディア・マーケティングも積極的に活用している。(フェルナンデスCEOのツイッター@tonyfernandesには8万人を超えるフォロワーがいる)
実はこの会見中、フェルナンデス氏のスピーチがあまりに面白く、ANAのスタッフ数名の名を読み上げて謝意を示したのが印象的だったので、彼をフォローして、感謝の言葉をツイートしたのだが、会見中にも関わらずそれがRTされるというハプニングが。
思わず、彼が会見中にブラックベリーか何かでRTしたのかと思い、後でANAの方経由でエアアジアの広報担当を紹介してもらい確認したら、どうやらマレーシアのソーシャル広報チームの仕業のようだ。(真相は不明) いずれにせよ、同社のソーシャルメディアへの取り組みの強さを示すとんだサプライズだった(笑)
価格としては、一般路線の半分から三分の一を目指し、初年度から積極的に黒字経営を目指していくという。
アメリカでもLCCといえばサウスウエストやJetBlue、そしてVirgin Americaなどが有名だが、この波がアジアでも拡大するために、日本路線の盛り上がりが不可欠かも知れない。日本にも多くの観光客を誘致して頂きたいところだ。路線は主に成田発着で、最初の就航都市がどこになるかはまだ発表できないとのこと。
質疑応答では先日ANAが出資設立した格安航空会社ピーチとのバッティングなどについての質問が飛び交った。
先日も787のイベントを取材したばかりだが、競争が激化する航空業界でANAが迅速で積極的な経営判断をしていることがよくわかる会見だった。
最後に、テレビ局や新聞社などの大手のマスメディアだけでなく、私のようなソーシャルメディア・ブロガーにまで、こんな大きなプレスイベントの招待を広げてくださる全日空のソーシャルメディアに対する取り組みに対し敬意と謝意を表します。