家電チャンネルの編集長さんに、新著の書評を上げて頂きました。
ソーシャルメディアとの親しみ方を今一度考える機会『世界を変えたソーシャルメディア革命の落とし穴』【家電チャンネル編集長書評】
書評の中では、拙著になぞらえて皮肉なユーモアがたっぷり詰まった「鏡の国のアリス」からの引用を散りばめてくださっており、著者も楽しめる素敵な書評でした。自分なりの執筆意図を的確に理解頂けていると思える書評を読ませて頂くことは、著者冥利に尽きるというもの。(もちろん、意図が伝わっていないと思う場合は、自分の力量のなさを反省するのみですが)
今回の本は、これまでのような日米の対比だけじゃなくて、時間の対比軸も発生しています。ソーシャルだ、ビッグデータだ、と日々叫ばれますが、人類の営みなんて、そんなに大きくは変わっちゃいない。例えば原発一つにとっても、もちろん過去にはなかった訳ですが、元をたどると自分の手にあまる科学技術や武器をもってしまった悲哀や利便性とのジレンマみたいなものは昔からあるわけで、結局過去から教訓を学ぶことでしか人類は、いえ、「私」は先には進めないんですよね。
最近、ベストセラーの「発達障害に気づかない大人たち」という素晴らしい本を書いた星野仁彦(ほしのよしひこ)教授がその本の中で書いていた言葉が妙に心に残っています。「100回の心理療法よりも1回の診断」 今の日本に必要なのはこの考え方なんじゃないかな、と。
個人にとっても、100冊の自己啓発本よりも1冊の自分と向きあわせてくれる本、が大事なのかも知れません。アクションを取るためには、「気づき」が必要だということを、自分の体験談を通じていくつか事例を挙げさせて頂きました。世界で起こっている大きな意識の変化を、日本国内の視点だけで分析するのは難しく、大局観を養う必要があります。
よろしければ是非一度手にとって、チラ見でご検討くださいませ。
見出し
第一章 すごい時代がやってきた?
第二章 あなたの視界に潜む落とし穴
第三章 「利用の代償」という落とし穴
第四章 格差という落とし穴
第五章 人間関係という落とし穴
第六章 一番身近で最強の敵としての自分