ソーシャルメディア革命 店頭に並び始める レビューも続々アップされてます

新宿紀伊国屋書店1Fにて

いよいよ電子版の無料キャンペーンもあと数時間で終わり、早いところでは書店の店頭に本が並び始めているらしい。

画像はフォロワーの方によって撮影されたもの。アマゾンのベストセラーになっている「フェイスブック 若き天才の野望」の真下にたくさん並んでいる。撮影場所は新宿紀伊国屋書店1Fということだから、とても有難い。

新宿紀伊国屋書店1Fにて

じわじわ上がっているアマゾンのランキングも気になるが、やはり気になるのは何といっても店頭の初動。
この週末に一体どれだけの人が手にとって、自分の本を購入してくれるのだろう。前回の著作の時ももちろん気になったが、今回は時流に乗っている本なだけに、その動きが気になる。

今回の版元であるディスカヴァー・トゥエンティワン社は今最も波に乗っている勢いのある出版社の一つ。今回の企画を実現してくださった干場社長自らが、USTの1時間番組「たくひろナイト」に登場して本書を宣伝してくださるなど、私のような新人の草の根ブロガーを積極的に支援してくださる姿勢が本当に嬉しい。きっかけは、一本(あるいは二本)のブログエントリー、そして、ツイッターの接点、DM。そこからあれよあれよという間に出版にまで結びつき、一流書店に並ぶ。
ここまでわずかに3ヶ月半(最初に干場社長にDMを頂いたのは10月4日)、これはまさに驚異的なことであり、私にとっては「ソーシャルメディア革命」が起きていることの動かぬ事実である。また、同社は本書のタイトルにふさわしいソーシャルマーケティング手法をいろいろ提案して実践してくれている。これも、すごいことだ。

「個」を中心としたソーシャルメディアの時代には何よりも「目利き」の力が必要とされる。そしてそこには迅速な行動力が伴わなければならない。これにより、「持てる」ならぬ「もってる」者と「もってない」者との格差がどんどん開くことになっていく。しかし、それは天性のものというよりは、日々の努力の中で培われるものである。(失敗や挫折を経験していない成功者なんてほとんどいないのだ)

その一つがツイッターでのハッシュタグ(#d21social)を使った書評、そして著者と読者のふれあいの場構築である。もちろん著者にとっては、自分の本がどういう方に読まれていて、どんな印象を与えたのかは非常に気になるところだ。しかし、「革命」以前ではなかなかそういうダイレクトなコミュニケーションの場がなかった。もちろん、(特に作家のような言葉に敏感なものであればあるほど)直接耳に痛い声を聞くというのは、時には筆舌に尽くしがたい経験となることがある。逆に、感謝の言葉をもらったら、それだけで生きる励みになり、執筆の苦労も吹き飛ぶというものだ。

今回はBUSHIDOUさんという方がブログ「せのび道」で公開してくださった書評をご紹介したい。私自身も、今回まだ実際の本は手にとって見ていないものの、電子版を一通り読んでみて、客観的に得た感想に近いものがある。また、これはベテランでも人気作家でもない私のような駆け出しの作家が、ソーシャルメディアという途方もない時代の流れを紹介するにあたって、限られた選択肢の中の最適なアプローチの一つだったと考えている。

書評に入る前にソーシャルメディアについて語られている冒頭の部分が下記なのだが、これがまさに我が意を得たり、というところである。

映画も公開中で話題のSNS、「Facebook」や動画投稿サイト、 Twitter、ブログ、ゲームサイトなど、わたしたちみんなが表現したり、参加できるソーシャルメディアが、これからの時代を動かしていくことは、もう誰も否定できないと思います。しかし、どんな未来が理想で、私たちはどう関わればいいのかを思いめぐらすことなく、漠然と流されているままの方も多いでしょう。

流されているままでは、自分の仕事も生活も、突然現れる波に飲み込まれてしまいそうです。もっと主体的にソーシャルメディアに関わっていくために、情報を一度整理してみませんか?

フェイスブックもいい、ツイッターもいい、YouTubeにはだいぶ慣れた。しかし、これらはあくまでもツールであり、各論に入る前にまずはソーシャルメディアの全体像についての理解を深めたい、そう考える方は多いのではないだろうか。現時点では、ソーシャルメディア論に関する本は、実はそれほど多くない。その中で、この「ソーシャルメディア革命」は日本よりもはるかに進んでいる北米の事情を中心に、今日本を襲いつつある「ソーシャル」の波がどういう影響を与えていくのか、そしてそれに乗るためにはどういう態度が必要なのか、について私なりの見解を述べさせていただいたつもりだ。

私は、早速、ソーシャルメディアの最先端から未来予想まで描かれる『ソーシャルメディア革命』(キャンペーン用電子版)を読んでみました。本書を読むと、新しい知識をどんどん吸収しながら、私たちがつくるメディアの全体図、未来図が描けてきます。それはまるで、ソーシャルメディア社会への航海図を手に入れたような気分でした。

「ソーシャルの波」という副題にかかっているだけに、「航海図」という言葉が心に残る。航海図と羅針盤なき航海は、あなたが目標へとたどり着くのをむしろ遠ざけてしまうかも分からない。

☆ 北米在住の日本人ブロガー作家の視点に学ぶ、脱ガラパゴス的発想

私にとって特に印象的だったのは、以下の3点です。

・ あらゆる読み手の立場に立った文章で、具体例が多く、内容も読み応えがある。
・ 今後の社会を予測するのに役立つ、ワクワクするような事例が盛りだくさん。
・ ソーシャルメディアでリーダーシップをとるための必要条件について、非常に有意義な考察がされている。

とても有難いコメントである。これに続く部分で、「英語力」とソーシャルメディアの関係についても言及されているのも嬉しいところだ。(詳細はぜひエントリーをご覧下さい)
自身が伝えようとしたことが、読者にうまく伝わっているのを感じる時、作家の喜びは至上のものとなる。これは、草の根ブロガーだって同じことだ。

革命はいよいよ幕を開けた。

フェイスブックやツイッターだけじゃない、ソーシャルメディアの今と未来について知りたい方はこちらをどうぞ。
あなたの周りの「プロ」は実は本当のソーシャルメディアを知らないかも…

<関連エントリー>
ソーシャルメディア革命 (2010年10月4日)
日本でソーシャルメディアが立ち上がらない10(+2)の理由 (2010年10月4日)

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社 ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。元世銀コンサルタント。在米歴30年。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(共にDiscover21)など計六冊。