ウィキペディアンの憂鬱 はミステリ小説に

12月と1月に出版するビジネス書の次はいよいよ小説に着手する。一つは英語に関するもので、これはいわゆる娯楽小説だ。
そして、もう一つがこれまでブログでも連載してきた「ウィキペディアンの憂鬱」だが、こちらは版元との話で、ミステリ色を強めていくことになった。

筆者も推理小説は大好きで、他の多くの方と同じようにシャーロックホームズ(ドイル)やルパン(ルブラン)といった児童向け作品から読み始め、赤川次郎、アガサクリスティへと読み進めたあたりで暗黒の(!?)浪人時代を迎えた。週末も友人宅で子供たちと一緒に「名探偵コナン」のDVDを見続けたりしたものだが、このミステリ小説というのは自分で書くと思いの他難しいということに気づいた。(当たり前の話だが)メインのプロット以外にも複線やら、各キャラクターの背景設定やら、とにかく考えることが多い。ラスベガスへの往復、車を運転しながらさんざん頭の中でストーリーを揉んでみた結果あらすじはうまくまとまってきたように思う。(一見危ない行為だが、逆に考え事でもしてないと運転中の眠気に耐えられない 苦笑)

何とか1ヶ月以内で草稿を書き上げていきたいと考えているのだが果たして。

検討の結果、下記のような内容の序章を書き足すことにした。(登場人物は仮称)

深夜の閑静な住宅街。帰路の途中で不審な人物に尾行されていることに気づいたアケミは、助けを求めて飛び出た車道で目の前から来た車にはねられて意識を失う。ちょうどその時辺りをジョギングしていた婦人警官のサエコは悲鳴を聞いて慌ててアケミの元に向かう。不審な人物が反対側に走り去るのを見かけたサエコは、アケミがうわごとのようにつぶやく言葉をかろうじて聞き取った。「ウィキペディアン。。。」 どこかで聞いたことのあるその言葉が、これから彼女を一連の騒動に巻き込むなどとは露知らず、サエコはアケミを近くの緊急病院に運び込む手配をする。この事件の二日前にはサエコが配属されている世田谷区のアパートである女性が怪死を遂げていた。事故死あるいは自殺か、それとも他殺かで意見が分かれていたこの事件とアケミを襲った事故の関連性とは?物語の主人公であるロサンゼルス在住のブロガーとアケミ、そしてアケミの大学時代からの友人の新聞記者ナオキはひょんなことからつながり、共同で事件の解決に挑む。人を虜にし、そして廃人にもしてしまうウィキペディアの謎とは、そして世間に知られていない光と影、そして闇とは何なのか。

ソーシャルメディアブログを運営するブログ作家の書き下ろし。
ソーシャルメディアの雄「ウィキペディア」を取り巻く光と影に焦点を当てた画期的なミステリ小説! 

という具合。なんとなくそれらしく聞こえませんか?(笑)
本格的な小説家デビュー作品になるよう全身全霊を傾けます!!

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社 ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。元世銀コンサルタント。在米歴30年。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(共にDiscover21)など計六冊。