下北沢は活気の溢れる町である。以前、きたむらけんじさん演出のお芝居を観劇しに行った時にこんな世界もあるものだと驚いたのですが、そこには躍動感があります。
週末には国立新美術館に具体展を観に行ったのですが、昨日(日本時間の日曜日)は高校時代からの仲間の金光仁美君が団長を務める劇団リジョロの舞台を観に行ってきました。
その名も「ブルッシャー」
ブルッシャーのチラシ
テーマは実際に大阪で会った、大阪城公園に住むホームレス住宅(少し変な表現ですが)の撤去を巡る話。センシティブな話を見事に描ききりました。肉体派がウリなだけあって、アクションシーンも多く、また声も大きな舞台で元気がでます。
心理的な「闇」に襲われる苦しみをもつ登場人物の一人(公園でホームレスと間違えてヤンキーに襲撃される)に対して、周りの人びとが叫ぶ「明日は来る!」という言葉が打ちました。(私自身も、起業で壮絶などん底体験をした時に「夜明け前が一番暗い」という言葉を噛み締めて頑張ったものです)
最後には劇団員の皆さんが揃ってお見送りしてくれます。
団塊ジュニア世代は受験戦争の中で勝ち残るために、牙を抜かれてしまった人が多く、今ひとつ主体的な活動やリスクを取るということができていません。そんな中で、大学を卒業してから東京に出てきて、文字通り体一つで困難に体当りしてきた金光君(ハンドボールと日本拳法両方で一緒だった唯一の友人)の勇姿とリーダーシップを目にすることができて、とても元気になりました。本日(9月3日)までなので、まだ観ていない方はぜひ!