死にかけたブログに息を吹き返らせる作業

2012年の1月に ソーシャルメディア革命 (ディスカヴァー携書) を上梓した頃は、日々の日課がブログだった。一時期はプロブロガーとして生計を立てていた時期もあったというのに、ずいぶん長いことブログをお休みしていたことに今更ながら気づいた。そんな弱い「意力」ではいけない、と一念発起して、今年はまた毎朝のルーチンにブログを組み込むことにした。

当時はブログも有名サイトで引用されたり、アップルやアマゾンのニュースを掲載することでたくさんアクセスを稼げた。BLOGOSで取り上げてもらって話題になったエントリーもある。(誰がベビーブームを殺したか、については未完なのでなんとか最後まで仕上げたい)しかし、数年間ほぼ放置状態だったということで、アクセスがほとんど無くなってしまい、SEO力も激減しており日々2桁台の訪問者というところからの再起である。逆にこれが楽しい。

あぁ、当時はあんな工夫をしていたなぁ、とか、読んでもらえそうな記事のネタをああやって探してたなぁ、とか。再開する中でいろんなことを思い出しているところである。またよちよち歩きからのスタートだが、それも悪くはない。

書けなくなってしまった理由は、本を出したことが一因で、本に書くのとブログに書くのを起用に切り替えて執筆できなかったというところと、BLOGOSにとりあげられるようになって、いろんな反響を頂く中、ひと目を気にしすぎて書きたいことが書けなくなったというのもあったと思う。トピックめちゃくちゃの意力ブログは「おもちゃ箱」的なノリこそが売りであり、アクセスを考えすぎて迎合するようなネタを書き始めたりとか、エントリーをちゃんと読んでいるかどうかもわからないようなコメントにいちいち影響されていたりするようでは駄目だ、と反省。(もちろん批判に耳を傾ける姿勢は重要)

もう一つのブロッカーはブログのデザインだった。毎回画像を貼らないといけない仕様にしたのが、あまりフォトジェニックではない(誤用 笑)自分には使い勝手の悪いものだったのだ。今回デザインを少し変更し、画像についてはそのままにしたが、あまり深く考えずにエントリーに集中することにした。ワードプレスもしばらく更新していなかったが、最新版はいろいろインターフェースが変更していて面白い。浦島太郎状態だが、こういうのも楽しい。

SEO力が下がると、トピックの検索にもひっかかりにくくなるようで、オーガニック検索からのアクセスがほとんど無くなっていたのにはショックだが、また「一から」スタートして、少しずつせめて昔の勢いを取り戻してみたいと思う。ブログ休載中、たまに「ブログはもう書かないんですか?」という問い合わせを頂き嬉しかった。バリバリ書いていた頃は「ブログ読んでますよ〜」という一言に何より励まされたものだ。またそう言われる時がくるのだろうか、いやくるようにしよう。

というわけで、引き続き当意力ブログをよろしくお願いいたします。


立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。