ぴよ将棋でウォーズの棋譜解析ができなくなったらぴよ将棋を使う機会がめっきり減ってしまいました。そしてウォーズの対局時間が増えました。棋神解析はぴよより断然速く解析してくれるのですが、課金しないと数使えないのが厳しいですね。とりあえず自分の棋譜を見直す「一人感想戦」が勝利への近道かと。
ということで今回は初段になるための棋書選びです。2012年末に将棋ウォーズを始めて依頼、子供の頃の将棋熱が再開して試行錯誤を繰り返し、対局数は2万局を超えました。大人になったら物覚えが悪くなるからなのか、それともやはり向いてないのか、初段になるまでには4年以上かかりました。あくまでも筆者の個人的な見解ですが、棋書は下記をすべてマスターできたら他の本をそう読まなくても初段はクリアーできそうです。
将棋の学習には序盤、中盤、終盤とあります。序盤は戦型により異なり、中盤は手筋が重要になってきます。そして終盤は寄せの手筋と詰将棋。序盤に大事なのは自分の得意戦型を持つことで、まずは「居飛車」か「振り飛車」か、あるいは両方の「オールラウンダー」を決めるのかが重要です。個人的には短期で棋力を上げたい場合には振り飛車が便利なのではないかと思います。これは、相手が「対応形」を決めてくることで、対策が練りやすいからです。他方、居飛車の場合ですと、だいたい「角換わり」、「横歩取り」、「相掛かり もしくは 矢倉」のように複数の戦型を学ぶ必要がでてきます。本当に一つの戦型だけで勝負したいなら、「中飛車」を勧めるという話を知人の某七段格の方から聞いたことがありますが、私もそう思います。先手なら「先手中飛車」、後手なら「ゴキゲン中飛車」を採用することで、ひたすらそれに関連する棋書を読むだけでも序盤はかなり戦えるようになるはず。しかし将棋は「終盤」。いかに中盤まで有利に進めていても、終盤力がなかったらすぐに逆転されてしまいます。よく言われることですが、将棋は「最後に間違えた方が負ける」ゲームというのは一理あります。
<序盤>
得意戦型に関する棋書を1〜3冊 (機会があれば戦型別に挙げてみたいと思います)
「次の一手」で覚える 将棋 序・中盤の手筋436 (マイナビ将棋文庫)
*序盤と中盤の手筋について。手筋は「次の一手」形式で確認するのが有効ですね。
<中盤>
*生けるレジェンド羽生先生の本は評判が良いものが多いですが、こちらと終盤術は特に人気のようです。
*「ひと目の」シリーズは有益で、何度も繰り返しできるので戦型に応じて好きなものがあれば買っていいと思います。
精選必至200問:実戦的な傑作問題集 将棋パワーアップシリーズ
*詰みがなければ必至をかけます。この本は良書ですが、3手必至は難しいので後回しでいいかも知れません。
<終盤>
7手詰ハンドブック
寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)
*あちこちで言われてることですが、やはり名著です。これ無しには語れない。応用問題は難しいので後回しでいいかも。
*こちらは美濃崩しだけに特化した本。これも秀逸です。戦型によって、相手が美濃囲いになりやすい方はぜひマスター頂きたいです。
寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
*応用編もありますが、基礎編だけでいい気もします。気に入った方はぜひ応用編もお試しください。
「次の一手」で覚える 将棋・終盤の手筋436 (マイナビ将棋文庫)
<勉強法全般>
下記の浦野先生の本が将棋の学習法全般に書かれていて詳しいです。将棋の学習法に関する本というのは意外に少なく、かなり重宝します。
初段になるための将棋勉強法 (浦野真彦著)こんなにあるの?と言われそうですが、逆にいうとこれらをマスターするだけで安定した実力を身につけられるとポジティブに考えて頂きたいです(笑)
詰将棋の本は答えがわからなかったらさっさと解答を見て暗記し、そのかわり何度も何度もやるというのが有効な勉強法だと思います。私のオススメは、毎日最初から読み、少しずつ新しい問題にもチャレンジするという方法。たとえば1日20問新しいのを解くとすると、ハンドブックなら10日で終わりますが、それまでに最初の方の問題はスラスラできるようになっているはず。そしたら今度は1番からではなく100番から、という風に開始頁を変えてみる。1ヶ月毎日やれば、1時間もかからずに解けるようになると思いますので、そうしたら次に行く、というのでいいのではないでしょうか。目標は10分とよく書かれているのを目にしますが、まだ私は7手詰ハンドブックを10分では終わらせられないです。。
(続く)
将棋ウォーズで初段になる方法