6月に大画面のDXが発売されたばかりのキンドルだが、次は大学生版が出るのではないかという噂が最近市場に流れているらしい。が、どうやらキンドルのスポークスマンであるCraig Berman氏はその見解を否定した模様(関連記事)。しかし来年の初めには出るということをほのめかしている訳で、これは逆に更なる値段改訂や新バージョン登場のための買い控えを避けさせるための方策と言えるので当然であろう。新学期はもうすぐ始まるし、その次にはクリスマス商戦が控えているので、今のところはこのままでいくべきだと思う。Kindle2の値段はついこの間下がったばかりで299ドルは3Gが無料でついてくることを考えればすでに破格である。DXは性能的にはKindle2より優れているので、まずは学生にKindle2の購入を検討させ、十分に納得させた上で、更なる上位機種のDXと比較検討する、という流れになるだろう。この際、大学院生などより学際的で予算に余裕のある者はDXを検討すると思う。もちろん、誰かが使っている実機を見た上で、というのが前提になるのだが。先日も出張の際にキンドルを利用していると声をかけてくる人が多くいた、まだまだ見たこと無い人が多い訳だが、多くの人は実機をみるまで買い控えているといっていたので、普及がある程度まで進むと一気に加速すると見ている。
学生版に関してはDXがテキストの代替用として設計されているものの、やはり489ドルはなかなかの金額であり、一般的には決意がいるであろう。あと、DXは少し大きすぎると思う人も多いと思うので、Kindle2にDXの機能が実装され、表示画面がもう少し大きくなるのが理想だと思う。(この際キーボードのレイアウトにも少しの工夫が必要か) また学生版として廉価版を準備してくることは想定できる。私なら3Gを無くしてWi-Fiを搭載したバージョンを学生版として生協などで100ドル程下げて売る。アップルも初期はキャンパスでかなり大々的にキャンペーンしていたので、やはり大学生を取り込むことは市場の活性化にも購買層の囲い込みにも大変有効な戦略である。
現在コンテンツをかなりのペースで作成してアップしているところで、キンドル以外の電子ブック市場にも同様に販売を始めた。最近開いたアカウントでは40以上のプラットフォームを通じて世界中に一気に流通させることが可能で、売上はまさに倍増していく計算となる。これはまさに書籍の流通革命で、目標の1万タイトルが出揃う年末の売れ行きが楽しみだ。