「スポンサー名を開示するかどうか?」 リーバイスのバイラルマーケティング戦略について

UnMarketing のスコット・ストラッテンはブライアン・ソリスに次いで北米でも一、二を争うインフルエンサーだ。

少し古い話題だが、取り上げてみたい。
彼は7月下旬に、Mashableで見かけたというビデオについて興味深いコメントをしており、ちょっとした議論になった。

話題のビデオはこちら

説明文の抜粋

A video of a man trekking from the Brooklyn Bridge to the Golden Gate Bridge was this weekend’s viral sensation on YouTube, racking up half-a-million views since its debut on Tuesday.
The video is popular not just because it’s a trek past American landmarks both major and minor, but because of a unique visual effect created by a combination of stop-motion and time-lapse video. The finished project consists of 2,770 still frames shot over 14 days. The filmmakers actually traveled cross-country in an RV, “living on the Gatorade diet” and stopping at scenic places along the way to do their shoots.

どうやらこの男性はNYのブルックリンブリッジからゴールデンゲートブリッジまでを歩いたという設定になっているらしい。要はバイラル版のフォレストガンプか。
2770のスチールを14日で撮った、とのこと。現在のビューは240万回ほどになっている。

スコットはスポンサー名が最初から最後まで出てこず、実際にネットでは「リーバイスがこれをスポンサーしたらよかったのに!」というようなコメントがあったということに触れ、その次に、そもそも実はリーバイスがスポンサーしてできたものだった、ということを説明し、嫌な感じだった、と述べた。
(原文は” Transparency is huge nowadays, and the fact that they didn’t mention it at all concerns me. You?”)

曰く、本編でもメイキングビデオのほうでも、それを公開する術はあったのに、両方しなかった、と。

あなたはどう思われるだろうか?

立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社 ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。元世銀コンサルタント。在米歴30年。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(共にDiscover21)など計六冊。