Macrumors.comは4月10日付けのエントリー<Apple Removes ‘Rate on Delete’ for Apps in iPhone 4>でiPhone App のアプリ評価について大きな変更があったことを伝えた。
短いので全文引用
Developers will be pleased to learn that Apple has removed a controversial “Rate on Delete” feature from iPhone 4. Starting in iPhone 2.2, when a user deleted an App from their iPhone, the operating system would ask the user to rate a App using the 1-5 star rating system in the App Store. The move was presumably meant to increase rating participation in the App Store.
However, many developers were unhappy with the system as they felt it skewed the ratings downwards. The system increased the number of ratings from customers who were likely unhappy with an app, while those who kept an app on their iPhone would never be prompted for a rating.
(概訳)
同システムはiPhone2.2 OSからスタートしたもので、アプリを削除する際にユーザーに対して毎回評価を促していたものである。これについてはアプリの評価数を増やすという名目があったものの、削除しているということは気に入らなかった可能性が高いわけで、相対的に低めの評価をつけられることが多かったことがアプリ・デベロッパーの間では議論になっていた。次のOS iPhone 4 からはもう削除時にこのような評価を求められることがなくなる。
これは良い選択だと思う。筆者も現在執筆中の「電子ブック(出版)開国論」(ブックがいいか出版がいいか考え中)の中でこの評価システムについてはふれるつもりだった。現在iPhone のAppは一時の任天堂DSのソフト群よりもはるかに多い数が市場に溢れており、競合ソフトに対して評価をわざと下げるように低い星をつけるような行為が蔓延しているようだ。これに伴いアプリアップデートの際のリリース・ノートに「競合がわざと低い評価を不当につけて妨害している云々」という書き込みが多く、辟易している消費者も多いと思う。
それにしても大体ミシュランじゃあるまいし五つ星の評価があれだけ前面に打ち出されているのは、再検討したほうがいいと思う。特にiPhone上では詳細なコメントなどを見ずに星数で判断する人が多いと思うのだが、例えば競合が最初に一つ星をいくつか入れてしまったらその平均値を後で上げるのは至難の技になってしまう。特に多くのソフトはLite版を無料で出す形でサンプルトライさせている訳だから、競合が仲間とグルになって操作をしようと思えばお金もかけずにいともたやすくできてしまうのだから。(USのアマゾンの評価はこれとは多少異なるが、逆にPCで見られることが多いためか長すぎるレビューがあって中には中身を暴露、いわゆるネタバレに近いレビューが多いことが目につく。中にはレビューの応報でコメント欄が炎上状態になっているものも。後買ったり読んだりしていない人でもレビューが書けてしまうというのも問題)
iPad は画面が大きいので、星数だけで判断する人の数は減るだろうか。レビューサイトや雑誌も多くあるが、それはそれで面倒だし。。。電子出版にも共通する課題である。