LA Bloggers 立ち上げ構想について

ソーシャルメディアの勃興について考える時にブログとブロガーの存在は欠かせないと思う。
ツイッターやグーグルのリアルタイム検索などによって、オンラインメディアの様子は様変わりし、特定の分野で定期的に情報を配信したり独自の見解を述べることで、自身の確固とした存在を確立していくことができるブログという媒体は強力なツールである。これはつまりこれまでは存在することが難しかった「個人メディア」が成りたっていくということであり、インターネットと社会のつながりの中で画期的な現象である。しかし、ブロガーに対する世間的な評価はまだまだ低い。

特に現在の日本について考えてみた時、このような個人メディアやその集合体であるソーシャルメディアが時流に沿って確立されていくかというと、なかなか難しいと考えている。その理由の一つはずばり「依存心」であり、考えれば考えるほど「赤信号みんなで渡れば怖くない」というフレーズが島国日本人の集合体としての潜在意識を的確に表現している言葉であると思う。また「出る杭は打たれる」という表現も然りである。政治についても、毎回誰かを祭り上げて賞賛したかと思うと、何かの不祥事やトラブルにつけ、徹底的に糾弾してこき下ろす。そして最後には「世の中にまともな政治家なんていない」という風に嘆くふりをするのだ。ワイドショーは茶番だと思うが、どっちかというとそれを見ている人間の行動のほうがより茶番になっている。

リーダーというのは周囲が育てる者であり、周囲の理解が必要だ。この「依存心」やひいては「個性」を認めようとしない風潮が日本人から「起業」を遠ざけているというのも日本の中にいつまでたっても「独立心」が養われていかないことの一つだと考えている。(もちろん日本や日本人にはいいところがいっぱいあるが、これだけ国際競争力や国力が低下していく中でうちうちで甘いことばっかり言っていても仕方がないので、それは別のところで書く)

前置きが長くなったが、そういうことで普通の日本人とは違う視点、海外から日本を客観的に見つめる時間と環境をもつことのできた海外在住日本人の声を大きくすることが日本におけるソーシャルメディアの振興の手助けになると思うという考えから、表記を思い立った。まずは仲間数人からスタートしたいと考えているが、ブロガーというのは各自がいわば「固定客」をもっている状態であり、マスメディアとは異なり自身でPRを続けなければ存在自体が成り立たなくなるということであるから、ブロガー同士の意見交換や情報共有は重要である。そして読者の共有というのもある程度していくことができると思うが、これは書く側も読む側もプラスになるだろう。電子出版も同じだが、まずは「市場」を成熟させていく必要があり、その前には「認知」と「支援」の土壌を確立していくことが不可欠だ。例えばアマゾンやアップルはこれまで存在が難しいと言われていた日本において「電子出版」が、これだけ市場の認知を経ることになったきっかけをつくったが、いろんな形でソーシャルメディアに関わる存在がそれを後押ししたことは否定のしようがない事実だ。

その一方、ただでさえ打たれやすい「出る杭」を出たままにするためには、杭のほうでもいろんな防御策を講じなければならないし、お互いに支援しあう必要があると切実に感じる。昨年から散々電子出版の可能性について語ってきた私が、ともすれば「二番煎じ」扱いされる(苦笑)ようなことになるくらいだから、ソーシャルメディアも盛り上がればすぐだろう。しかし、電子出版もそうだがこれはブームにしてはいけない。ツイッターだって、ブーム化してしまえばどうせそんなに長くは続かないだろう。(もともとノイズをたくさん生み出すシステムになっており、このまま続けばアメリカでFacebookが問題になっているのと同様に、社会全体の生産性低下につながる。ICQやAIMに代表されるようなIM(Instant Messaging)も結局廃れてしまったではないか。(Skypeは頑張ってるが)

このようなブロガーの集まりはいわば個々の番組を集めていくソーシャルメディアの「チャンネル化」の動きであり、時代の流れだと思う。(TV局ならぬソーシャルメディア局みたいな会社がどんどん出てきてもおかしくはない)そのためには品質や話題性も重要であるし、何よりブロガー自身の「姿勢」が非常に重要だと思うのでまずは簡単な入会制限を設けていこうと考えているが、まずは月間3000PVつまり一日100PV平均をそれに設定することにした。(逆にこれがブログを始める方にとっての簡単な目標になることも願っている)LA近郊に在住の方で我こそはと思うブロガーの方はぜひともコンタクト頂きたい。

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立入 勝義 (Katsuyoshi Tachiiri) 作家・コンサルタント・経営者 株式会社ウエスタンアベニュー代表 一般社団法人 日本大富豪連盟 代表理事 特定非営利活動法人 e場所 理事 日米二重生活。4女の父。在米歴20年以上。 主な著書に「ADHDでよかった」(新潮新書)、「Uber革命の真実」「ソーシャルメディア革命」(ともにDiscover21)など計六冊を上梓。