iPadのレビューおよびYouTubeにアップした二本の動画は多くの人にご覧頂けたようで感謝である。実はそのまま家族で出かけてしまったので、実記の使用レビューなどはまだできていないのだが、体験記の多くはあちこちのメディアで報道されているのでこちらでやるとしたら何かユニークなものをすべきだと思っている。
さて、メディアパブは4月5日のエントリー「iPadになびく新聞、雑誌、テレビ放送」で米系大手メディアがiPadに活路を見出すべく積極的に参戦していることをわかりやすくまとめているので、ぜひご一読いただきたい。
伝統的な大手メディアが早々とiPadアプリを提供し始めている。たとえば新聞では、WSJ、NYT、USATodayのビッグ3が名を連ねている。またLe Mondeのような米国外の新聞も目につく。この表には出ていないが、 China Daily, Hindustan Times 、the Congleton Chronicleなどの海外新聞も手を上げている。
下記は同サイトで紹介されていたGQの動画である。
もともとイギリスGQはCEROS MEDIAと組んでフラッシュベースのインタラクティブな雑誌コンテンツを提供してきていたので注目していた。(確かこの会社のことを教えてくれたのもメディアパブではなかったか) このようなオンライン雑誌のプラットフォームを提供する会社は多くあったが、潰れてしまったところが多い。以前CEROSにコンタクトした際には同社が用いているホスティング型ビジネスモデルが非常に面白いと思った。(コンテンツは同社のリンクに誘導され、そのページビューなどによって月々の値段が変わるという手法だ)
時代の先を行き過ぎると時代が追いつくまでに体力が必要だが、いざ波が追いついてくると一気に儲かるという構図があり、早くやりすぎて失敗してしまった例というのは誰しもいくつも思いあたるだろう。(これは筆者も電子出版事業で身をもって体感している)
現在の電子出版の事情と近未来についての提案を書き記した電子出版の専門書「電子出版開国論(仮称)」は順調に執筆中で、これまでにほぼ30%にあたる内容を書き下ろした。ブログからの転載もでてくると思うので、恐らく今週中には大枠ができてしまいそうな感じだ。4月22日は筆者が大好きだった祖父の命日で、その日までにとりあえず原案を書き終えてしまいたいと考えている。執筆風景についてはまた後ほどブログでも各章ごとに説明していきたいと考えているが、筆者が運営しておりもうすぐEBook2.0Forumと共同運営になる予定の電子出版SNSでも最新の電子出版事情をお伝えすると共に一足先に書籍の内容をお伝えしたいと考えているので、電子出版に興味のある作家・編集者の方にはぜひとも参加頂きたい。(すでに参加者は160名を超え、中には著名な作家や漫画家、EBook2.0Forum主宰の鎌田氏やITPLUSのゲームスクランブルというコラムで有名な評論家新清士さんにもご参加頂いている) 「開国論」のテーマは文字通り、出版業界に風穴を開けることを目的としているのだが、それには先を見通した専門家同士がアライアンスを組んで市場を正しい方向に牽引していくしかないと考えている。既得権益にしがみついてばかりで市場そのものを崩壊させてしまうことを願っている消費者など、どこにもいないに決まっているのだから。