ノーベル文学賞を受賞することは作家としての筆者の一つの目標である。なんだか途方もない目標のようだが、千里の道も一歩から、という通りそれが何十年先であっても目標を決めて、一歩ずつ進むことしかないと思う。
というわけで今年も注目していたノーベル文学賞、村上春樹氏が前評判では2位まで浮上していたということできっと日本でも盛り上がっていたのだろうが、残念ながら受賞を逃した。選ばれたのはMario Vargas Llosa(マリオ・バルガス・リョサ)というペルーの作家。政治家としての横顔もあるらしい。
注目の受賞理由は
“for his cartography of structures of power and his trenchant images of the individual’s resistance, revolt, and defeat”
ずっと速報を流していた今や洋書に関するニュースの定番サイト「洋書ニュース」の渡辺さんは上記を下記のように訳して受賞内容を伝えている。
「権力構造を明瞭に示し、人々の抵抗、反抗、そして敗北のイメージを鋭く表現していること」
そう、ノーベル賞は多分に政治色が強い。(平和賞がその最たるものだが) 受賞しようとなると、一体どういう作品を書いたらいいのだろうか、と周りが誰も相手にしてくれなくとも一人で自問自答(笑) とにかくマリオさん、おめでとうございます!
化学賞では日本人二人が見事受賞。根岸さん、鈴木さんおめでとうございます!