Jazz for Japanのアルバムは日本でも順調に売れているようで、もうすぐいよいよ待望のCDも発売されるとのこと。
これまでこの画期的なイベントに参加してくれたジャズ系ミュージシャンのビデオをサイトなどで公開してきたのだが、実は一番かっこいいインタビューメッセージをくれていたMarcus Miller(マーカス・ミラー)の分だけ、まだアップできてなかった。本当は4分くらいの長さで、彼の日本とのつながりや大阪での体験などを話してくれているかっこいいビデオがあるのだが、編集の都合などでこれがなかなか仕上げられず今に至っている。ただ、スティーブ・ガッドのビデオはもう1500Viewを超えているし、取り急ぎ、「頑張れ」の部分だけを編集して先にアップしてみた。それが下記である。
下記の紹介文などでも書かれていることだが、彼は演奏者でありながらプロデューサーでもある。そして色んな楽器をマルチに演奏できるのがとんでもなくすごい。実際に、今回の収録でも複数の楽器を手がけている。
しかも、ただやれるだけ、というレベルでは当然なく、トッププロのレベルなわけである。(時にはボーカルまでするというからすごい)
公式サイト
マーカス・ミラー 音楽の殿堂!
下記はこのサイトからの引用
時は1986年。帝王マイルス・デイヴィスの亡くなる5年前。アルバム『TUTU』は発表されました。
モダン・ジャズの歴史そのものと言えるマイルス。その晩年を飾る作品をプロデュースするという栄誉に浴したのは、新鋭マーカス・ミラー。
マーカスは、ほとんどすべての曲を造り、本職のベース・ギターから、シンセサイザー、ドラム、ギター、バス・クラリネット、ソプラノ・サックスといった管楽器まで、マイルスのトランペット以外ほぼすべて一人で手掛けるという「丸投げ状態」をこなしました(一曲のみジョージ・デューク担当)。
その鉄壁の演奏に乗って、大御所マイルスは堂々と優雅に、漂うようにトランペットを奏でます。もはや、「良いとか悪い」というのを越えています。肝心なのは、マイルスが「気持ちよさそうに」プレイしていること。その環境を整えることができたマーカス・ミラー。
恐るべし、その才能!
『TUTU』を特別なモノにしているのは、その楽曲とアレンジです。非常に高度で近未来的なコード進行の中に、時おり顔を出す「アフリカの密林」のような野生の息吹。不気味で謎めいた「呪術的」空間。マーカスの相棒ジェイソン・マイルスが腕によりを掛けてプログラムしたシンセサイザーが、特別なテクスチャーを加えます。タイトル曲でのオケ・ヒットは、超有名になりました。『TUTU』は、1986年グラミー賞「ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス・ソロ賞」をマイルス・デイヴィスにもたらします。全米ポップ・チャート141位と、商業面でもジャズとしては好成績を残しました。マイルスはマーカスをすっかり気に入り、1987年の映画サントラ『シェスタ 』、1989年の『Amandla』でもプロデュースをまかせます。
これらはマイルスの作品とはいえ、どれもほとんどマーカス・ミラーが手掛けたので、実際はマーカスの作品と言ってしまってよいと思います。まさに、晩年の帝王をしっかり自分のモノにしてしまったんです。
すごいぞ、マーカス!