先週は出張準備と移動続きの出張を遂行するのが必死であまりニュースを追いかけきれていなかったが、アマゾンがまたしても面白いサービスの提供を開始したとスタッフから報告を受けた。その名も”Kindle for PC”文字通り、キンドルストアのコンテンツをPC上でも閲覧できるようにするアプリケーションだ。キンドル以外のデバイスでキンドルストアのコンテンツを読めるようにしたのは”Kindle for iPhone” が最初だったが、その次は何故かMacではなくPC(つまりWindows用ということ)であるのが面白い。
(*日本語の記事についてはengadgetを参照下さい)
これにより、36万以上のキンドルストアのコンテンツをPCで表示させることが可能になった。ユーザー数でいくとKindleGANA (Google、Apple、Nintendo、Apple)はめざとい動きを見せているが、この4社の中では競合する場合も、協業する場合もあるのが興味深い。例えば携帯市場ではKindle for iPhoneをアップルが受け入れたので、AmazonとAppleは友好状態にあるように思えるが、iPhoneキラーの大本命であるGoogle製OSアンドロイドを搭載した新型携帯機種が近頃多数リリースされてきており、こちらの競争もかなり面白いものとなっている。(市場は異なるが、中国のOPhoneも完成度では単なるiPhoneコピーとはいえないくらいのできに仕上がっているという噂もきく。中国は現時点ではダークホースだが、携帯市場においてはそのうち大本命に格上げになるかも知れない、何せ7億人のユーザーを有しているのだから。そしてアップルはその完成されすぎた閉鎖的なエコシステムの故に中国では苦戦を強いられるであろう)任天堂はいよいよ利益を落とし始めたので、次の大画面のDS(Nintendo DSiLL)に勝負をかけているのかも知れないが、経営陣が危惧するようにAppleのハード(iPhone&iPod Touch)にじわじわとシェアを奪われていくのかも知れない、また(これもそのクローズドなエコシステムの結果だが)WiiやDSの普及率があがり市場が飽和状態に近づくにつれてPSPやPS3が売上を伸ばしてきているという事実もある。(DSは依然売れているようで、それも本当にすごいことだが。何せ1億5千万台を超えるとか超えないとかいうレベルの話だ)PSPのGOはUMDを廃したスタイルでDSに一矢報いることができるのか、それとも成長めざといiPhone/iPod市場の勢いを食い止めることができずに終わってしまうのだろうか。このあたりを見ているのは中途半端な映画を見ているよりもかなり面白い。もっとも株の売買をしている側からするとハラハラさせられることも多く、とても楽しめる状況じゃないのかも知れないが。