Fortuneの報告によると、iPadの初日予約数は推定12万台、最初の3日(日曜日の深夜12時まで)で15万台を売り上げたとしている。(が、これには何と支払いが発生していない「ストアピックアップ」の数が含まれていない!) ピークは初日で、予約数の伸びはすでに落ち着いているとしながらも、発売されるまでは平日で1日3万台、週末で1日1.5万台のペースで数を伸ばすだろうと予測している。(Mac Rumorにもこの記事を取り上げたエントリーがある)
今日は3月15日で4月3日までは(今日も含めて)あと 平日が15日、週末(土、日)が4日あるので、上記をもとに算出すると今日から4月3日までの売上予測数は実に51万台、最初の12万台を足すと63万台!これはものすごい数だと思う。発売初日までに単価500ドル以上のものが63万台も売れてしまうというのはさすがにアップルマジック。(1台を仮に5万円と換算すると315億円の売上だ)アップルがiPadの初回ロットをどれくらい保有しているのかは分からないが、これだけの発注を予測して実行できていたとしたら、それだけでも決意が伺えるというものだ。
ちなみにPS3の国内初回出荷台数(2006年)は10万台、昨年出た120GBの新型PS3の初回出荷台数は20万台とされている。SONYリーダーVSキンドルの販売数のところでも筆者が常に言及するところだが、出荷台数と販売数では意味が全然違う。ご存知のようにキンドルは全て中間流通を介しないアマゾンの直販モデルだし、今回のアップルも全く同じ。すべて「実際に売れている数」である。アメリカの小売市場はとんでもなく大きいので、販社を介してのビジネスが一般的であり、この場合の回収条件はとんでもなく長い。NETで45日や60日は当たり前、COMP USAに卸していた知り合いの会社は「店舗で売れてから」半年とかいう条件を突きつけられていたこともあったとか。また店頭在庫にはもちろん「返品」というリスクがある。それに引き換えオンラインでの注文では顧客から直接前払いで代金が支払われる。メーカーにしても、回収サイクルが短いのでその分リスクが少なく、大きな勝負に出やすいということだ。しかもアマゾンもアップルも体力がある超大型上場企業である。
果たしてこの熱はどこまで続くのか、また発売日までに新たなサプライズが準備されているのか、継続して情報が入り次第お伝えしていきたい。