【悪質ホスト問題】「推し活」化したホストクラブ「『ホス狂い』へのレールが敷かれ誰もが被害にあう可能性がある」(ハフィントンポスト)
東京・歌舞伎町のホストクラブは、コロナ明けから急速に増え、現在は300店舗ほどある。
ホストクラブの売掛制度(※)で高額な売掛(ツケ)が払えず路上での売春や風俗店で働かざるを得なくなった女性による事件やトラブルをきっかけに、悪質商法の実態が明るみになっている。
塩村議員が11月9日にこの問題について国会で質疑したほか、27日には警察庁長官自らが東京・歌舞伎町のホストクラブを視察。30日には立憲民主党が「悪質ホストクラブ被害対策推進法案」を衆議院に提出した。
今まで野放しにされていた悪質な高額売掛(ツケ)の問題が世論からの突き上げによってやっと動き出したようで、当局も規制せざるを得なくなったらしい。そもそもなぜこれまで新宿区や都知事がこの問題に関して無関心だったのかについてはとても気になるところであり、大きな動きを見せるまでにもかなり時間がかかったところを見るとなにか大きな「闇」があるんだろうか、歌舞伎町という街は。
そもそも成人が18歳になったからといって、お酒を扱うのがメインのホストクラブに18歳(や下手したらそれより若い客)が入れるのが問題だと思う。遂に業界の自主規制が入ったというが、20歳未満が入ってるのがそもそもおかしいだろう。
だいたい根拠もよくわからないドリンクやら容器やらに法外な値段がつけられ、それを支払い能力のない若者に売りつけて、建て替えたりツケにしたりして後から現金で回収するなんて仕組みはどう考えてもグレーを遥かに通り越してブラックである。回収は基本現金だろうから、こうなると当局も売上の管理なんかできるわけがない。頂き女子りりちゃんが入れ込んでいたホストは何千万という札束を机の上に置いて、「こんなものは紙切れだよ」と宣っていたが、理不尽きわまりない話である。
資本主義にも限界というものがあると思うが、一つの問題は現金を「騙して奪ったものがち」な事態が容認されてしまうことである。司法の世界がもちろんそれを取り締まるのだが、かたや数百万円の借金のために首を括る者がいるかと思いきや、数十億円というお金を盗んでもお咎めなし、あるいは数年の懲役に服すだけというところでバランスがおかしくなっている。筆者も四人もの娘を抱える身であるので、ホス狂いになってしまった娘を抱える親の気持ちは推し量ることができる。それが自殺でもしようものなら、ほんとに悔やんでも悔やみきれないだろう。
「自己責任」という言葉を日本人はよく使いたがるが、意味を間違えていると思うんだよね。例えば誰かに強制的に覚醒剤を何度も注射されて中毒になってしまったとして、それも自己責任なのか?違法性のあることは分けて考えないといけないと思うのだが。そういう人に近寄ったから?いや、夜道を攫われただけかもしれない。え、夜道を歩いたから悪い?どこまでよってたかって被害者を悪者にしたがるんだという発想で、単に「自分はよかった」とか「自分は問題ない、悪いことしてない」と思い込みたいだけの幼稚な発想だと思う。そもそも未成年にはどこまで責任が追求できるのか。え、保護者の責任? これって「必要悪」を容認するからでてくる発想なのだと思うんだが、それってクラスでみんなが飽きずに青春を過ごすために誰かがいじめられないといけないてこと?人より変わってたらいじめていいてことなのか?と。
まぁ話し出すとキリがないので、元に戻すとこのホストの問題は背後に半グレやら暴力団やらが当然いて、構造は特殊詐欺となんら変わりないと思うので抜本的な改革をすべきだと思う。例えば納税有料店を基準にランク付けして、売上単価に規制をかけてみるというのはどうだろう?Aランク店は10万円以上、Bランク店は3〜10万円みたいな。政府もきっちりと税金取りたいよね、ということで。ローランドも含め、自主規制に業界が乗り出しているそうで、一番とばっちりを喰らっているのはちゃんとやっているホストや普通に楽しんでいるお客さんだろうから、早く悪質な膿は除外されてほしい。